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漫画、小説、映画などの感想

漫画や小説など最近読んだ本、あるいは映像作品などの感想を書いております

やる夫スレ 感想その1

やる夫スレ

最近はめっきり読まなくなりましたが「やる夫スレ」に一時期だいぶはまってました。
いくつか感想を書きたいと思います。

やらないキッチン

キッチンやらない-Oとどっちが正式なタイトルなのでしょうか?

2009年から2010年にかけて発表されたかなり有名な作品です。

輸送戦艦スペース・デブリが最終回を迎えていたことを最近知ったので、同作者の代表作の感想を書きたいと思います。

とにかくやらない夫がおもしろくてカッコイイ。

やらない夫は自分の店(洋食屋)を営んでいる非常に腕のよい料理人ですが、ただお店を切り盛りしているだけの話ではありません。お店の定休日にケーキを作り、定休日とは知らずに来た客にくばってみたり、味噌の消費量が下がっていることを嘆き、味噌の普及活動にいそしんだりと、やりたい放題ですが、やらない夫は料理することや食べることが大好きだからなんですね。

日常の一部ですからついつい忘れてしまいがちですが、食べることってすごく楽しいこと、幸せなことなんだってことを、この作品のやらない夫は思い出させてくれます。

こんなふうに自分の仕事に美学と自信を持って楽しく生きていけたら素敵だな、と思います。男の理想の人生ではないでしょうか。

女子高生相手にキザなセリフを言ってからかわれるのはご愛嬌です( ^ω^)


基本は1話づつの読み切りなのでとても読みやすいです。

全17話+α

ひとつひとつのエピソードのクオリティーも高くオススメです。


やらない夫はスナップビデオの謎を追うようです

おもしろそうなやる夫スレないかなーと探していたら、目に付いたので読んでみました。2009年とだいぶ古い作品ですね。

あらすじはまだDVDが普及する以前のVHS全盛時代に、レンタルビデオの中身がスナップビデオに書き換えられるという事件が起きます。スナップビデオというのは本物の殺人や拷問の様子を収録したビデオのことです。

刑事のやらない夫がこの事件の解決に乗り出します。シュチュエーションだけで、すごく引き込まれました。

謎が謎を呼ぶ大長編というわけでなく3話でさくっと終わりますし、あっとおどろくような仕掛けもありませんが、自分はおもしろいと思いました。

読みやすいので時間がちょっと空いたときにオススメしたいやる夫スレです。ぜひ読んでみてください。

やる夫は自分と向き合ったようです

このやる夫スレに出会ったのは5、6年前ぐらいですかね。ときおり、読み返したくなるシリーズです。

まず最初に作者の言いたいことがあって、ストーリーは後付けみたいなところがある作品だとは思うのですが、その言いたいことが胸に突き刺さるんですよね。

一番好きなのはシリーズ3作目

「やる夫にはプライドというものがないようです」


ストーリは翠星石が「ウホッ!いい男…」の阿部さんに恋をするんですけど、男というものが理解できなくて、やる夫に聞くといった内容です。

そしてやる夫は翠星石に語るんですね。男とはどういった生き物なのか。


男とはプライドの生き物で、自分なりの「何か」であるため踏ん張って生きている。

プライドが壊れてしまわないように踏ん張って生きている。


大雑把に要約するとこんな感じのことを言うんですけど、ホントその通りだと思います。 男という生き物の本質をついていると思います。

やる夫はいいこと言うなぁ( ^ω^)


そして誇りが壊れてしまっても、立ち上がることが出来る人もいる、とやる夫はつづけます。一度壊れてしまってから立ち上がれた人はとても強くなると。必死にがむしゃらになって戦い続けることが出来ると。


自分の要約ではいまいち伝わらないような気がしますが、とにかく作者さんの人生観とか言語センスがスゴイ。

たぶん漫画などの他媒体では作者の自分語りがウザいとか、そういう評価をされると思います。

でも、やる夫スレというアングラな世界だからこそ、表現のひとつとして成立しているのではないでしょうか。


挫折しそうなとき、生きていくことに疲れたとき、ぜひ作品を読んでみてください。生きるヒントや勇気がわいてくるかもしれません。