漫画、小説、映画などの感想

漫画や小説など最近読んだ本、あるいは映像作品などの感想を書いております

推理小説

兇人邸の殺人 感想

この作品をふくめ、シリーズ3作すべて読んでいますが、1番面白かったです。ぐいぐいと引き込まれて一気に読んでしまいました。前2作のほうが話の出来はよかったような気がしますが、主人公たちのおかれている状況のヤバさとか、不木の研究の犠牲になった悲劇…

私が彼を殺した 東野圭吾 感想

加賀恭一郎シリーズです。あらすじはWikipediaによると 脚本家の穂高誠が、結婚式当日に毒殺された。容疑者は被害者のマネージャー、花嫁の兄、敏腕編集者の3人。事件後、3人は密かに述懐する。『私が彼を殺した』と。 東野圭吾は好きな作家ですが、解決を書…

悪意 東野圭吾 感想

加賀恭一郎シリーズの4作目です。シリーズ屈指の面白さでした。おおまかなあらすじはWikipediaによると 有名小説家の日高邦彦が自宅で他殺体となって発見された。刑事の加賀恭一郎は、日高の親友である児童小説家の野々口修が書いた「事件に関する手記」に興…

真夏の方程式 東野圭吾 感想

玻璃ヶ浦の開発説明のため、企業に専門家としてまねかれた先で、湯川が事件と遭遇するといったガリレオシリーズでは珍しい展開ですね。東京以外だととたんにアウェイ感が出て新鮮でした。さらに、湯川が少年のためいっしょにロケットを飛ばしたり、宿題、ゲ…

屍人荘の殺人 今村昌弘 感想

アイデアが斬新でとても面白い作品だと思いました。文章や物語のテンポがよく、とても読みやすかったです。トリックの説明がわかりやすく、読者に登場人物を覚えやすくするための配慮がなされており、リーダビリティの高さも魅力ですね。キャラクターの造形…

容疑者Xの献身 東野圭吾 感想

いろんな賞を受賞しているだけあって傑作ですね。多作な作者の中でもとくに評価の高い作品の一つです。物語のかなり序盤で殺人がおきるので、物語への興味が早い段階でわき、最後まで飽きることなく読み終えました。ガリレオ、予知夢とシリーズの前2作を読み…

暗闇の囁き 綾辻行人 感想

綾辻行人の文章は読みやすくていいですね。ページをめくる手が止まらず一気に読んでしまいました。「緋色の囁き」と比べると少々物足りなさを感じましたが、それでも面白かったです。むかし流行った角川ホラー文庫で出ててもおかしくないような感じの話でし…

ジェリーフィッシュは凍らない 市川 憂人 感想

文庫で読みました。舞台は架空の国で登場人物も外国人名ばかりで覚えられるかな、とちょっとだけ読むハードルが高かったです。しかし、読みはじめるとわりとあっという間に読んでしまいました。ここからはネタバレありなんで未読の方は注意してくださいね。…

スウェーデン館の謎 有栖川有栖 感想

有栖川国名シリーズです。かなりの名作だと思いました。まず舞台が会津磐梯のロッジっていうのがいいですね。自分が福島県民だからってのもありますが、静かな冬のロッジっていうのが、物悲しい殺人事件の舞台としてふさわしいと思います。ストーリーの構成…

ロシア紅茶の謎 有栖川有栖 感想

有栖川有栖の短編集です。国名シリーズの第1作目にあたります。さくさく読めるので気軽に手にできますね。全6編の感想を簡単にですが、書いていきます。ネタバレもあるので未読の方は注意してください。 動物園の暗号 動物園の鳴き真似が得意という特殊スキ…

46番目の密室 有栖川有栖 感想

10数年前に読んだのですが、内容をすっかり忘れていたので再読しました。有栖川有栖さんの著作はこの本のほかにも何冊か読んでおり、やる夫スレでも学生アリスシリーズを読んでいます。やる夫スレって何?って人も多いかと思いますが、詳しくはググってみて…

マスカレード・イブ 感想

東野圭吾さんの書くマスカレード・ホテルの主人公、新田と山岸が出会う前の前日譚にあたる短編集です。4つの短編の感想を簡単にしていきます。ネタバレありなので未読の方は注意してください。 それぞれの仮面 ヒロイン山岸がコルテシア大阪に短期赴任します…

マスカレード・ホテル 小説 感想

映画が公開されましたが、原作本の感想です。東野圭吾の小説を読むのは、これが3作目です。読むたび思うのですが、この人の小説は非常に読みやすいですね。文章に過不足がなく、テンポがいいのですいすい読めます。このマスカレード・ホテルは文庫本としては…