妹さえいればいい 5巻 感想
今回は最初から最後まで白川京の話でしたね。恒例の冒頭キ○ガイ小説も健在でしたが、内容はいつもより控えめでした。クロニカクロニクルは話題には出ましたがプレイはしていませんでした。
白川京が出版社でバイトするのですが、那由多から原稿を取ってきたり、三国山蚕の親子関係を良化したりと大活躍。
もうこの娘が主人公でいいんじゃないかというレベルです。
蚕が漫画家をやることに反対している、彼女の父親に対して京のセリフ
そ、それでも、一人の人間が人生を懸けて進もうと決めた道なんです!自分が本当にやりたいことを見つけられるのって、すごいことだと思うんです。そして実際にその道を進むのって、すごく勇気がいることだと思うんです。親だからって、それを否定する権利なんてないと思います、絶対!
ジーンと来ました。その後の展開は完全にギャグでしたが、緊張と緩和のバランスが絶妙だと思いました。
それにしても京はすごくいい娘ですね。周りが目的をもって人生を歩む作家ばかりなのに対し、自分は何もないと引け目を感じているのですが、人のために泣いたり、怒ったりできるという、才能よりもはるかに大事なものを持っています。魅力的なので不破くんが惚れてしまうのも無理ないです。
伊月と那由多はくっつくんだろうなと思って読んでいるので、2人の恋の行方にはそこまで興味は惹かれないのですが、不破くんと京は気になります。不破くんも作家ですが、伊月や那由多のように天才タイプではないので、応援したくなります。
……天才なんかに負けてたまるかよ、凡人の意地を見せてやる、ってさ…
非才なる我が身としましては、伊月のより不破くんのほうが感情移入しやすいです。女性キャラも那由多が非凡すぎて、京のほうが魅力的に見えますね。この巻で不破くんが京に告白し、京は伊月に告白するのですが、不破くんと京がくっついてほしいなぁと思いながら、読了しました。