漫画、小説、映画などの感想

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エスパー魔美 藤子・F・不二雄大全集3巻 感想

前回の更新からだいぶ間があいてしまいました。

なんとなくエスパー魔美を読み返したら、続きの巻も読みたくなって購入。
ついでに止まってたブログもなんとなく再開しようかな、みたいな気分になりました。それでは印象に残ったエピソードの感想を書いていきます。

雪の降る街を

昔テレビで見たのか、読んだのかはわかりませんが記憶に残っているエピソードでした。
自分の両親の恋のキューピットになる話です。魔美のパパの不器用なところが非常に好感を持てました。後述する「恋人コレクター」に出てくる軽薄なヤツとは真逆ですね。
魔美のママは昔から美人ですよね。キャリアウーマンでしたね、たしか。
魔美のおこした時間を超えた超能力は生存本能なのかな、なんて思いました。

人形が泣いた?

映画にもなった有名なエピソードですね。人形劇の劇団なんて現在もあるのでしょうか?時代を感じますね。
話はそれますが、子供の頃、教育テレビで午前中15分やっていた子供向け教育番組がめちゃくちゃ好きでした。人形とお兄さん、あるいはお姉さんが楽しくためになることを教えてくれるんですよね。平日、放送してるから見れないので、夏休みとかしか見れなかったですけど。
話はもどりまして、夢を売る仕事の厳しい裏側を、優しい視点で描いた傑作エピソードだと思います。
藤子先生も人形劇好きだったんでしょうね。ドラえもんとかチンプイとかぬいぐるみっぽいですし。

恋人コレクター

魔美に言い寄ってくる男が軽薄でキモかったですね。 
こういったタイプのイヤなヤツってあんまりほかの藤子漫画に出てこないですよね。次の巻に出てくる映研の黒沢あたりは近いタイプかもしれませんが。 

魔美って可愛くて、困ってる人を見捨てられないお人好しで、読者の誰もが魔美のことが好きなわけじゃないですか?その魔美を、底の浅い感じのしょーもないヤツが性的な目で見て、襲いかかるわけですよ。読者としてはマジで許せねーってなりますよ。
そうそう、魔美のいいところは、男を見る目があるところもですね。頭脳以外は見た目も運動神経も残念な高畑くんですが、人間性は抜群でしょ。そういう人を選んでますから。SF短編集の「値ぶみカメラ」のヒロインなんかもさえないけど、いいヤツを選んでましたね。

サマードッグ

傑作エピソードですね。夏の間だけ犬を飼って捨てるヤツが昔はいたんだなぁ。高畑くんがかなりかっこよかったです 。

まぁ見ててよ。生まれて初めて、ぼくは死にものぐるいになるぞ

 名言すぎるでしょ。このシーンだけでもカッコイイのにラストで新聞を燃やすんですよ。魔美が知ったら、また全力でなんとかしようとしてしまうから。