漫画、小説、映画などの感想

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キングコング 髑髏島の巨神 感想

キングコングをレイトショーで観てきました。怪獣映画はここ数年ですと「2014年版GODZILLA (ゴジラ)」と「シン・ゴジラ」を見ていますが、個人的にはこの2作品よりおもしろいと感じました。
怪獣映画観るときに何を求めて観るかによって人それぞれ評価が変わると思うのですが、自分は難しいことを考えずに巨大生物のド派手なアクション目当てで観ます。この映画はそんなシンプルな欲求に十分すぎるほど応えてくれました。
第二次世界大戦のときに髑髏島に墜落してしまったマーロウが日本兵のイカリと戦っている最中にいきなりコングが登場します。開始数分の話です。
そこから舞台は1973年に変わり、髑髏島に到着するまでは少々退屈ですが、到着してからは中だるみすることなく、一気に最後まで楽しめました。
軍人が髑髏島を攻撃する姿や、サミュエル・L・ジャクソン演じるパッカードが復讐にとりつかれる姿がじつに禍々しく、コングにとても感情移入して観ることができましたね。

ゴジラの洗練されたフォルムと違い、コングはとても無骨な感じがしますが、それも感情移入しやすい要因だと思います。

ひとつだけ難を言えば、ヘリから飛ばされた軍人が、コングの口の中に落ちるシーンはいらないような気がしました。
口の中に落ちた直後に画面が変わり、別行動している人物が食事しているシーンになって食べられたことが暗喩されるのですが、ヒーローが人食べたらいけませんよね…
それ以外はアクションシーンも大迫力ですし、髑髏島のサバイバルもドキドキします。
マーロウが日本人のイカリともともと敵同士だったのに、髑髏島で友情を育んでいたエピソードなんかもジーンときましたね。もともと敵同士だった国が、ゴジラとかキングコングをいっしょに作っているいまの状況を反映しているような気がしました。