漫画、小説、映画などの感想

漫画や小説など最近読んだ本、あるいは映像作品などの感想を書いております

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年版 DUNE/デューン 砂の惑星 映画感想

個人的にどストライクの映画でしたが、最初から最後までノンストップで面白いタイプの作品ではないですね。わかりやすい代わりに内容のないジャンクフードみたいな映画とは一線を画すので、一般受けはしないと思います。序盤は主人公とは関係のないところで…

兇人邸の殺人 感想

この作品をふくめ、シリーズ3作すべて読んでいますが、1番面白かったです。ぐいぐいと引き込まれて一気に読んでしまいました。前2作のほうが話の出来はよかったような気がしますが、主人公たちのおかれている状況のヤバさとか、不木の研究の犠牲になった悲劇…

私が彼を殺した 東野圭吾 感想

加賀恭一郎シリーズです。あらすじはWikipediaによると 脚本家の穂高誠が、結婚式当日に毒殺された。容疑者は被害者のマネージャー、花嫁の兄、敏腕編集者の3人。事件後、3人は密かに述懐する。『私が彼を殺した』と。 東野圭吾は好きな作家ですが、解決を書…

悪意 東野圭吾 感想

加賀恭一郎シリーズの4作目です。シリーズ屈指の面白さでした。おおまかなあらすじはWikipediaによると 有名小説家の日高邦彦が自宅で他殺体となって発見された。刑事の加賀恭一郎は、日高の親友である児童小説家の野々口修が書いた「事件に関する手記」に興…

真夏の方程式 東野圭吾 感想

玻璃ヶ浦の開発説明のため、企業に専門家としてまねかれた先で、湯川が事件と遭遇するといったガリレオシリーズでは珍しい展開ですね。東京以外だととたんにアウェイ感が出て新鮮でした。さらに、湯川が少年のためいっしょにロケットを飛ばしたり、宿題、ゲ…

屍人荘の殺人 今村昌弘 感想

アイデアが斬新でとても面白い作品だと思いました。文章や物語のテンポがよく、とても読みやすかったです。トリックの説明がわかりやすく、読者に登場人物を覚えやすくするための配慮がなされており、リーダビリティの高さも魅力ですね。キャラクターの造形…

ブルーピリオド 感想

10巻まで読みました。高2の時点で経験値ゼロの状態から東京芸大を目指す受験編は、美術部なのにスポーツ漫画的な面白さを感じました。タッチもスラムダンクも主人公は高校入るまでは未経験でしたよね。経験がなくて様々なテクニックがないぶん自分の長所、…

容疑者Xの献身 東野圭吾 感想

いろんな賞を受賞しているだけあって傑作ですね。多作な作者の中でもとくに評価の高い作品の一つです。物語のかなり序盤で殺人がおきるので、物語への興味が早い段階でわき、最後まで飽きることなく読み終えました。ガリレオ、予知夢とシリーズの前2作を読み…

暗闇の囁き 綾辻行人 感想

綾辻行人の文章は読みやすくていいですね。ページをめくる手が止まらず一気に読んでしまいました。「緋色の囁き」と比べると少々物足りなさを感じましたが、それでも面白かったです。むかし流行った角川ホラー文庫で出ててもおかしくないような感じの話でし…

ジュラシック・ワールド/炎の王国 感想

面白かったんですけど、前作ほどではなかったです。ちなみに↓こちらが前作の感想 nakanet.hatenablog.com 今作最大の脅威であるインドラプトルは、前作のインドミナスほど迫力がなくて、少々物足りなかったです。設定的に戦闘力は インドミナス>インドラプ…

シン・エヴァンゲリヲン劇場版𝄇 感想

途中まではかなり面白いと思って観ました。避難民村でシンジくんが自分を取り戻すまでの過程は、全体からすると少々尺が長いと感じましたが、丁寧な描写には好感が持てました。戦艦で敵地に乗り込んでバトルするのは最高に燃えましたね。いままでは自分たち…

ジェリーフィッシュは凍らない 市川 憂人 感想

文庫で読みました。舞台は架空の国で登場人物も外国人名ばかりで覚えられるかな、とちょっとだけ読むハードルが高かったです。しかし、読みはじめるとわりとあっという間に読んでしまいました。ここからはネタバレありなんで未読の方は注意してくださいね。…