漫画、小説、映画などの感想

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ジュラシック・ワールド/炎の王国 感想

面白かったんですけど、前作ほどではなかったです。

ちなみに↓こちらが前作の感想

nakanet.hatenablog.com


今作最大の脅威であるインドラプトルは、前作のインドミナスほど迫力がなくて、少々物足りなかったです。
設定的に戦闘力は

インドミナス>インドラプトル

頭脳は

インドミナス<インドラプトル

なんでしょうけど、劇中の描写を観ると、インドラプトルの頭脳はインドミナスと同じぐらいの印象を受けました。前作のインドミナスもそうとう頭よかったですからね。
逆に戦闘力はあきらかにインドミナスのほうが上の印象を受けます。デカさが全然違いますから。なのでどうしてもインドラプトルはインドミナスの劣化版って感じがします。シリーズものの悲しい宿命で、シリーズを重ねるごとに敵が強くならないとつまらないです。
インドラプトルは軍用に対人間を想定した追跡能力と鋭い嗅覚・暗視能力を持つので、その能力で登場人物の女の子を捕まえようとするわけですが、自分は映画に出てくる恐竜にそういうのはあまり求めないですね。第一作目のジュラシック・パークだけでお腹いっぱいです。恐竜は圧倒的な破壊力で蹂躙するのが一番面白いし、ドキドキすると思うのですが。

物語の舞台も前作と比べるとスケールダウンしています。前作は広くて人がたくさん集まるパークが舞台で、そこで恐竜が逃げだしたりして、パニック映画的な部分もありました。翼竜が人々を襲いまくるシーンとかヤバかったですね。今作の舞台は大きいとはいえ個人の屋敷で、襲われるのはろくでもない金持ちだけですから、だいぶ地味です。
単体で観ると面白い映画だとは思うんですけどね。

ただ、ラストの恐竜と共存する世界の映像は印象に残りました。とくにサーフィンしているところに、波の中から現れるモササウルスはめちゃくちゃ怖かったですね。サーフィンするような浅瀬に、あんなでかい生物が出現するかい、みたいなツッコミはこのさいナシで。
モササウルスは前作でも存在感バツグンでしたが、今作でも最初と最後に強烈なインパクトを残してくれました。そもそもモササウルスの形状がヤバいですよね。クジラの身体に、ワニの頭がついてるような感じですから最強生物感あります。
海を舞台にして、モササウルスの脅威と対峙するエピソードを続編で作ってくれないもんですかね?