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1日外出録ハンチョウ5巻 感想

1日外出録ハンチョウの5巻の感想です。1~4巻の感想も機会があったら書きたいとは思うのですが、期待しないでおいてください。


福本漫画は最近スピンオフブームですね。

ハンチョウ以外ですと、スピンオフの先駆けになった「中間管理録トネガワ」や「最強伝説黒沢」のスピンオフ作品「最強伝説仲根」がありますが、個人的にはハンチョウが1番好きです。


今回読んだ5巻ですが、1~4巻までとくらべると少々パワーダウンしたかな?といった印象を受けました。そんな印象を受けた一番の要因はループもののエピソードが3話にわたって描かれてるんですよね。
季節は夏ですし、涼宮ハルヒのエンドレスエイトのパロディなんだというのは、すぐにわかりました。
ちなみに1巻で「君の名は。」のパロディがありますけど、あのエピソードはオチにパロディを持ってきてるだけでエピソード自体は「君の名は。」とは無関係でしたね。
ハンチョウの魅力のひとつに基本1話完結で、クオリティの高い話が多く、いわゆるハズレ回が少ない、ってのがあるのですが、今回は1冊8話のうち3話にわたりループものの1エピソードが描かれてましたから、ボリューム不足を感じてしまい残念でした。
そういえばエンドレスエイトも全14話のうち8話費やしたことでだいぶ叩かれてましたね。オチに関してもハンチョウはSF作品ではないので、夢オチにするしかないでしょう。


沼川がぬか漬けにハマるエピソードは面白かったですね。これも2話にわたって描かれているので全体のエピソード数が少なくなった要因ではあるのですが、良質な話なら何話にわたって描かれてても問題はないと思います。
5巻には沼川が大人気なく拗ねるエピソードもあるので、沼川巻と言えなくもないですね。
沼川がトライ&エラーを繰り返しながら、おいしいぬか漬けを作れるようになって、黒服との人間関係も良好になっていくのがいいですね。蕎麦打ちが趣味の柳内さんからも一目置かれたりして。
ハンチョウを読んでると、自分もこんなの食べたいとかこんなふうに遊びたいとか思ったりするのですが、この話を読んでぬか漬け楽しそうだなと思いました。
それにしても帝愛地下労働の検閲はヒドイもんがあるなぁ


「カメラを止めるな」のネタバレ回避エピソードもよかったです。序盤で小田切とネタバレ合戦をしている姿がほほえましかったですね

「ともだち」の正体はゴニョゴニョゴニョ